A4を買ってから初めての車検を迎えるあなたへ

アウディの車検整備に関する豆知識

アウディの車検・整備は高い！？

アウディは乗用4WDの元祖と言っても良いアウディ・クワトロのイメージを今も色濃く引き継ぎ、他社のFFベースの4WD車両と違い、エンジンを縦置きにして搭載し車体バランスに留意した構造を持っていることが伝統的な特徴です。

同じグループ内のフォルクスワーゲンと比較しても一段高級な車作りをしており、メルセデスベンツ、BMWと肩を並べ、高級ドイツ車の御三家として国内でも販売台数が年々増加しています。かつては女性向けのクルマと揶揄されることもありましたが、最近では街で目にすることも多いのではないでしょうか。

アウディに限った話ではありませんが、ヨーロッパ車全般に一般に抱かれるイメージとして「よく故障する」という印象をお持ちの方も多いことと思います。これは、特に国産車と比べるとある意味では正しいですし、ある意味では間違っていると言えます。

国産車の場合、部品の寿命も長くせってされており、あまりメンテナンスをしなくても長期間にわたって乗り続けることができますが、その代わりにクルマ全体が徐々に劣化していきます。5年10万キロも走行したら乗り換える前提の車づくりをしていると言えます。

一方、ヨーロッパ車の場合は地続きの広い国土を持ち、日常的に長距離移動が多いことから、日本と比べて走行距離も伸びる傾向にあります（年間平均走行距離でドイツは日本の1.5倍との調査結果もあります）。また、一台の車を大切に乗る傾向もあることから、頑丈に作る部分と交換を前提とする部品を明確に分け、交換部分を定期的に交換することで、コンディションを良い状態に長く保つことができるようになっています。

こうした車づくりの哲学の違いから、「故障しやすい」という印象が生まれたものと考えられます。特にアウディはヨーロッパの並み居る自動車ブランドの中でも特に走行性能にこだわった繊細な作りとなっており、アウディが想定するハイレベルな走りを実現するためには定期的なメンテナンスを忘れないことが重要です。