日曜日がやってきました。いよいよ7回目のレースです
朝顔を合わせた二人は、全く同じ事を言い出しました。それはこういうことでした。
「よく考えてみたら、競い合って、比べ合って、争い合って走り続けるのって、意味がないのではないか。
ウサギはウサギ同士で、カメはカメさん同士で楽しく走ることに喜びや幸せを感じてしまったのだけれど
も、そんなふうにみんなが集まって楽しい時間を過ごすためには、なにも競争というかたちをとらなくても
良いような気がする。
みんなでお弁当を食べたり、景色を楽しんだり、咲いているお花を愛でて、楽しい会話をし、助け合いな
がら何かをする―そういう時間がとても楽しいのではないだろうか。競争することに何か意味があるの
だろうか」
結局二人はそういうことに気が付いたのでした。
「たしかにぼくたちは、最初に競争をして走ることをしなければ、このことに気づかなかったもしれない
い。でも、毎日競争しているうちに、こんな簡単なことに気が付いたのだね」
そして、ウサギさんとカメさんはにっこりと笑い、お互いに固くがっちりと握手をして別れたのでした。
新しいウサギとカメの物語が、21世紀初頭のこれから、始まるのです。
とあるお方は思っているのです。 これでこのお方の創作物語はおしまい。
私たちは学校教育でも、社会でも常に競争や、比べることを当たり前のように過ごし、それが正しいこととしてなんの疑いも抱きませんでした。
この物語を読んで衝撃を感じました、自分自身や会社や組織を向上させるために、競争でなく協奏を実践していきたいと思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました。