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社長ブログ 2009.11.05
何度試みても死ねないことが分かったら… 堀さんNO2

引き続き知人の堀さんのお話を紹介します

ここでのキーワード

そうか命って自分のものではないのだな

「この地球上に僕を待っていた人は一人もいないんだ」と思ったら死のうと決意した

誰かが自分を待っている

自分で自分を褒めちゃいました

■絶望からの出発

【堀】

僕は中学の時に何回も自殺をしました。親がいなくて親戚を

たらい回しになっていた預け入れ先のあるところで、非常に

ショッキングなことがありました。

 堀というのは母親方の苗字なのですが、僕は爺さんの養子に

入ったのです。ある悲しい事件があり、爺さんに文句を言いに

行きました。

「爺さんがおふくろに結婚を許したから僕という人生がある、

どうしてくれるんだ!」って。

 そしたら「お前のお袋が結婚したいって言った時にはもう

お腹に居たんだ」と。できちゃった結婚です。僕は色々なと

ころでイジメられました。

親も逃げていってしまって、この地球上で唯一の味方が爺さん

で心の拠りどころだった。

 だからその時は僕がお腹に居るって分かった時、爺ちゃんは

僕の存在を初孫として喜んでくれると思ったんです。でもその

数秒後に「だから、お前を堕ろそうとした」と言ったのです。

爺さんはお袋を連れて病院に行ったのですが、お袋はヤダと

言って逃げたのです。

 それを聞いた時「この地球上に僕を待っていた人は一人も

いないんだ」と思って死のうと決意しました。生きる意味が

分からなかった。

でも不思議なのですが何をどうやっても死ねない。飛び降り

たら下に車が来る。ガス管をくわえても不思議とガスが止まる。

どんなことをしても死ねない。

 ちょうどその頃、近所のお爺さんが死にました。そのお爺さ

んは「もっと生きたい、もっと生きたい」と言っていました。

長生きは出来ないし、早くも死ねない。

「そうか命って自分のものではないのだな」

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とそこで初めて思いました。

命が自分のものだったら死ねるじゃないですか?

でも死ねないということは「僕の命は価値があるんだ!」

という結論が出たのです。

「誰かが自分を待っている」そう強く思いました。

それがビジョンの元ですね。

 何々があるからがビジョンじゃなく「まずビジョンありき」

なんです。

出来るか出来ないか。「お前は偉いよ、賢いよ」と誰も褒めて

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くれませんでしたが、自分で自分を褒めちゃいました。そした

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ら色々と面白くなって来たのです。

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( 明日につづく )

出典元  月刊『貯徳時代』⇒ http://da-na.jp より 許可を頂いて抜粋

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