水曜日 2人は「よーい、ドン」でスタートします。
気を抜かないでちゃんと走ったウサギは、やはりあっという間にゴールインしました。
カメさんはそれから何時間もかかって、やっとゴールインするのです。
ところが、昨日はがっかりしたような顔をしていたカメさんが、なぜかとても嬉しそうに、楽しそうにゴー
ルインするではありませんか。
何時間も待ちくたびれたウサギさんでしたが、カメさんのこの上機嫌な顔をみてとても不思議におもいま
した。
そして聞くのです。
「なんできみは昨日に比べてそんなに楽しそうな顔をしているんだ」
カメは答えます
「いやあ、昨日走った時間よりも、今日のほうがずっと速く走ることができたんだ、自己の最高記録を更
新したということなんだ」
ウサギさんはこの言葉に衝撃を受けました。そして勝った方でありながら、ウサギさんは「明日の木曜
日、もう一回走ろう」と提案するのです。
カメさんは快く引き受け、4回目の競争が木曜日に行われることになりました。
「よーい、ドン」
つづきは 二日後に。