「よーい、ドン」
ウサギさんはただひたすらに走り続けました。
カメさんはまただいぶ遅くなったのですが、ウサギさんはとても満足そうに、ニコニコしてゴールの前で
待っていました。
カメさんが汗をかきながら(カメが汗をかくかどうかわかりませんが)たどり着くと、ウサギさんはニコニコしていて上機嫌の様子です。カメさんが聞きました。
「今日はずいぶん機嫌が良いのだね。なんでそんなに楽しそうなんだい」
ウサギさんはこう答えました。
「うん、昨日君に教えてもらったように、今日ぼくは一生懸命走って自己記録を更新したのさ、今までで一番速くこの距離を走ることができた」
「ああ、それはよかったね」
と、この日は2人ともいい笑顔で終わりました。
さらにカメさんは「明日も走らないか」と提案するのです。
「きっとカメさんは何か考えているのだろう」と思い、ウサギさんも快く承諾し、また金曜日に2人で走ることになりました。
金曜日スタートラインにたったウサギさんは目を見張りました。
つづきは 2日後に。