『 嫌がる仕事で利益を出す』
人の嫌がる仕事でも利益は出せる
ある人が立ち上がった。
日本の森林に対する危機感を持ち、自身が祖父から森林を相続して、森を守る難しさを痛感したことが理由だったとか。
このままでは日本の豊かな森林が失われ、安価な輸入材が流通することになりかねない。
その打開策として行き着いたのが、間伐材でペレットを作ることでした。
これなら森林の荒廃を防ぎながら、お金を稼げる。
ただ、ネックは間伐する人がいないことです。
プロの木こりに頼むと、採算が取れない。
行き詰まったその方は、悩んだ末、突破口を見つけ出しました。
それがなんと「木こり講座」でした。
木こり体験をレクレーションにすれば、受講者が楽しめこちらも安く間伐できると考えたのです。
反響は予想以上で、2013年に1回目の受講者を募ると、定員の20人の枠になんと50人以上が応募してきたのです。
現在も「木こり講座」を継続しており、東京や大阪、福岡など全国から人が集まっているようです。
ここで得た技術を生かし、自分の地元の森林を整備する人も出てきました。
この社会の変革は、時間に見合わないと思われていた低収入で誰でもできる仕事を“学び化”・“遊び化”したことから、全てが始まったのです。
同様の変革を起こすには、仕事をする人が嫌がり担い手が集まらない作業を“エンターテイメント化”・“学び化”するという視点を持ってみましょう。