社長ブログ 2021.01.06
3年間の「鍋磨き」だけはきつい

『3年間の「鍋磨き」だけはきつい』

帝国ホテルの料理長を26年間務めて重役になった、村上信夫さんという方がいます。

“ムッシュ村上”の愛称で呼ばれ、NHKの「きょうの料理」にも出演して、お茶の間に親しまれてきました。

この村上さんは、厨房から初めて重役になった唯一の人です。

10代の時に、帝国ホテルの厨房に入ってからは、3年間、仕事が鍋磨きのみだったといいます。

まだ、丁稚奉公が残っている頃の話ですから、一切、料理に触れることが許されませんでした。

3年間、鍋磨きだけで、全く料理も教えてもらえず、何人もの少年が入ってきても、1年以内にほとんどの人が辞めていってしまったといいます。

その中で村上さんだけは、辞めなかった。

日本一の鍋磨きになろうと決意をして、3年間、鍋をピカピカに磨くことにしたのです。

当時の鍋は、銅製で磨けば磨くほどきれいになりました。

それを自分の顔が映る位、ピカピカに磨いたといいます。

そして、数ヶ月経ったところで、「今日の鍋磨きは誰だ?」と先輩が聞くようになったそうです。

それから、いつもならソースの味が分からないように、洗剤が入った状態で来るのだそうですが、その時からは洗剤が入っていない状態で、鍋が回ってくるようになったといいます。

村上さんは、それを舐めて隠し味を勉強するようになり、立派な料理人になったということです。

鍋磨きという仕事を与えたときに、鍋磨きをとことん徹底的にすることで、見込まれる。

今、置かれている状況に文句を言わずに、黙々とやっている人に神様は微笑むのです。

【小林正観著;『人生を楽しむ30の法則』より】

そういえば、“靴磨き世界一”の長谷川さんを思い出しました。

次回紹介します。

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