“否定的な言葉は、徹底して使わない、思わないことが一番!”と度々、お話ししています。
しかし、そうはいっても、マイナスの言葉や思考がつい出てしまうものです。
マイナス思考が芽生えた時、それを気持の上のプラス思考で、無理やりはねつけたり、または、全く意に介さないように働きかけてはなりません。
まず、「イエス!」と認め受け入れて、その上で「バット!(But=しかし)」と頭切り替えせば良いのです。
これを『イエスバット法』といいます。
人間の脳は、最後に言った言葉を記憶するようにできています。
この方法は、これらの特性を使って、否定語や思考を書き換えているのです。
また、脳は2つの相反するデータを、同時に認識することができません。
つまり、私たちは「楽しい」と感じるている時には、「辛い」とは感じられないのです。
もし、プラスの言葉に置き換えたとしても、なお、マイナスの感情が出てきてしまうようであれば、その時はとりあえず「Yes! (そうだね)」と認めて承認してしまいましょう。
ただし、その後に、必ず「But!(しかし)」と切り替えて、プラスの思考を上塗りしてください。
また、この方法は、このようにも使えます。
「君は、仕事の取組みは素早いのだが、おっちょこちょいですね。」
よりも
「君は、おっちょこちょいだが、取組みの早さは抜群です。」
後者の方が、褒められた感が残るのです。
部下を、諭しながら褒めるときに使えます。