車検は、武蔵野市にある車検のコバック「後藤自動車」へ

整備日記 2022.03.31
【整備事例】整備はいつだって「逆算」しながら!なんです。

車内、インパネ(instrument panel)にある【水温計】の針が、

上下を行ったり来たりする不具合が発生している!と、

白い個人タクシーが入庫していました。

こちらが水温計!メーターが一定に保たれているのが正常な状態です

この【水温計】、

☑︎ 運転時にきちんと目を配りしチェックしていますか?

これは「冷却水の温度を測るため」にありますが、正しく測れない場合は

● オーバーヒート

● オーバークール

といった異常発生に気が付かない事態になりますので、

針が上下するだけではなく

【下に下がりっぱなし・上に上がりっぱなし】

といった場合にも、至急後藤自動車までお知らせくださいね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、不具合の根源と考えられる「水温センサー」を交換したいのですが

センサーの位置が奥まっており、小ぶりな照明器具をいくつも使用して

手元を煌々と照らしても、西澤が膝当てをして覗き込んでも、なかなか取り出せない!

整然と並んだツールから最適なものを選びだして、試してみてはまた思案して、

今度は先端部分のみを変更したてみたり・・・

こうして格闘すること数十分。ようやく出てきたセンサーは

高さが僅か6センチほどの小さなものでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

整備はいつも「逆算」です。

蓄積した整備経験から、不具合の原因を考え(=仮説を立てる)

必要な整備作業を決定・実行します(=実行)

見通しとは違っていた・・・といった場合には、その都度軌道修正。

この一連の流れは大きな整備から、小さな部品の交換に至るまで同じなので、

整備士には「経験値」こそが、何者にも代え難いなのだと感じずにはいられません。

個人的には、今後EV車が主流になってしまうと

こうした整備士の「力技」の出番が少なくなってしまう事を、

今から残念に思っています💦

・・・・・・・・・・・・・・・

記事のシェアをお願いします