スタッフブログ 2025.11.21
【完全版】車のボディが汚れる原因をプロが徹底解説

車は毎日使っているだけで、気づけば汚れてしまうもの。
ですが、「なぜこんなに汚れるんだろう?」と疑問に思う方も多いはずです。

実は、車の汚れには “つく理由” がはっきり存在 しており、原因を知ることで
✔ 洗車のタイミング
✔ 汚れが固まる前に対処するコツ
✔ 愛車を長くキレイに保つ方法
が見えてきます。

整備工場で日々車に触れている私たちが、車が汚れる原因をわかりやすく解説します。
特に冬〜春先は汚れが固着しやすい季節。ぜひ参考にしてください。


1. 環境・自然が原因でつく汚れ

● 黄砂・砂ぼこり

春先に多く、細かい砂がボディに付着します。
見た目がくすむだけでなく、擦るとキズの原因にもなる厄介な汚れです。

● 花粉

花粉は酸性成分を含んでおり、放置すると塗装に沈着してシミ化します。
春〜初夏にかけて非常に多い相談のひとつです。

● 雨じみ(イオンデポジット・ウォータースポット)

車に付着した水滴が太陽光を一点に集め
塗装を焼きデコボコにしてしまうことがあります(ウォータースポット)。
(虫眼鏡のような役割をしてしまう)
他に雨に含まれるミネラル成分が乾くと、白い輪ジミのように残ります(イオンデポジット)。
濃色車ほど目立ちやすく、固着すると通常の洗車では落ちません。

● 鳥のフン

強い酸性で、短時間で陥没状のシミになることもあります。
見つけたらできるだけ早く落とす必要があります。

● 虫のフン

小さな点状の汚れで見落としがちな存在ですが、
酸性のため放置すると塗装が変色することがあります。
夏場に付着しやすい汚れです。

● 砂埃の蓄積による“苔”汚れ

屋外駐車の車や、風の強い地域でよく発生します。
砂埃が層のように積もり、湿気や雨が繰り返し加わると、
緑色・黒っぽい苔状の汚れになることがあります。
特にモール周り・エンブレムの隙間・ルーフレール付近に出やすいのが特徴です。

● 樹液・ヤニ

木の下に駐車すると付着しやすいベタつく汚れ。
ホコリを吸着しやすく、固まると除去に手間がかかります。

● PM2.5・大気汚染物質

黒っぽい細かな汚れとして付着します。
放置するとザラつきが出てしまい、艶が失われていきます。


2. 走行中に付着する汚れ

● 路面の泥・砂・小石

雨の日の走行後はボディ下部に泥汚れがつきやすいです。
泥が乾燥すると固まり、落ちにくくなることもあります。

● アスファルトのタール・ピッチ

夏場に道路の熱で飛び散り、黒い点状のピッチ汚れとして付着します。
固まると通常の洗車では取れないため、早めの除去が重要です。

● ブレーキダスト(鉄粉)

ブレーキから発生する鉄粉がホイールだけでなくボディにも付着。
触るとザラザラしている場合は、そのままこするとキズにつながります。

● 排気ガス汚れ

白い車のリアバンパーに黒いススのような汚れがつくのはこのため。
油分を含むため固着しやすい特徴があります。


3. 季節や天候による汚れ

● 雪・融雪剤(塩カル)

冬の道路に撒かれる融雪剤はサビの原因に。
洗車でしっかり落とさないと、下回りの腐食にもつながります。

● 台風・強風による砂ホコリ

強風で大量の砂埃が舞い、駐車中でも一気に汚れます。
細かな砂が当たることでキズの原因にもなります。

● 黄砂+雨の“泥雨”

春によく起こり、乾くと薄茶色の汚れが広範囲に残ります。
膜状に固まると非常に落ちにくくなります。


4. 洗車や保管状況による二次的な汚れ

● 洗車機の水滴残り

冬は気温が低く水が乾きにくいので、水滴が残りやすい季節です。
この水滴が乾くとイオンデポジット化します。

● クロス・タオルの拭きキズ

乾いたタオルや汚れたクロスで拭くと、砂を引きずり微細なキズに。
「なんとなくくすんで見える」という相談の大半はこの拭きキズによるものです。

● カーシャンプーや溶剤による“ケミカルシミ”

濃度の高すぎるカーシャンプーや用途外の強い溶剤を使うと、
白ボケ・ムラ・シミなどの化学的なダメージが残ることがあります。
また、シャンプーを乾かしてしまうと成分が固着し、膜状の跡になることもあります。

● 屋内駐車でも付着するホコリ

ガレージや立体駐車場でもホコリは完全には防げません。
ホコリが湿気と混ざると汚れが固まりやすくなります。


5. 特殊な汚れ(地域・環境によって差が大きい)

● 鉄粉(鉄道・工場近く)

鉄粉がボディに刺さるように付着し、茶色いツブツブとして見えることがあります。
専用の鉄粉除去剤でのケアが必要です。

● 塗料ミスト

建築工事や塗装作業が近くで行われると付着することがあります。
固着すると研磨が必要になるケースもあります。

● 水道水のカルキ汚れ

自宅洗車で水滴を放置すると、白い輪ジミ(イオンデポジット)として残ってしまいます。
一度付くと非常に落ちにくい厄介な汚れです。


まとめ|冬は“乾かない季節”。だから汚れが固まりやすい

冬は湿度自体は低いものの、気温が低いため水分が乾きにくい季節です。
そのため、

  • 洗車後の水滴が残りやすい
  • 雨や雪の後、乾燥と湿気が繰り返される
  • 風が強い日も多く、砂埃や汚れが“固着しやすい”

という状況が冬場にはよく起こります。

汚れが固まりやすいこの季節こそ「早めの洗車」が大切。

年末は洗車も大変混み合いますので早めのご予約がオススメです!
また、帰省などで長距離を移動した場合や雪道を走った場合なども
汚れが付着しやすいですので早めの洗車を心がけましょう!

愛車をキレイにして、カーライフをお楽しみください!

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