こんにちは。Pecoです。
4月も後半がスタート。GWも近づいてきましたが、今年も遠出はお預けとなりそうですね・・。
さて今回は日本で作られた初期の国産自動車「オートモ号」のご紹介。
東京 上野にある国立科学博物館に展示されているのですが
大正13年から昭和3年にかけて製作された、初期の国産自動車です。
さてこのオートモ号、一体何がすごいのか?歴史を紐解いてみましょう。
オートモ号を製造した白楊社という会社は豊川順彌氏によって創業されたの
ですが、その豊川氏は欧米に負けない技術開発を目指していました。
当時欧米で自動車に使われていたエンジンは水冷式が主流でしたが
豊川氏は日本の小型自動車には空冷式エンジンが合う!と考え
エンジンから車体まで設計・製造を自分たちで行い、国産自動車を作りあげたのです。
そしてもう一つ特筆すべき点としては日本車として初めて海外へ輸出されたという事。
1925年11月、上海に向けて2台が海を渡ったそうですよ。
当時は自動車に関してはアメリカや欧米が主流でしたから日本産の車が初めて
世界に渡ったいうのは偉業だったんですね。
日本国内では1924年(大正13年)から市販され4年間でなんと約300台が製造されたそうです。
そしてこちらに展示されているオートモ号は1999年にトヨタ博物館と共同で復元したもの。
馬車がそのままモーターで動く・・というようなデザインで、幌もついているので雨の日も安心。
今見てもとってもおしゃれですよね。
車も日々進化し続け、近未来の自動車や技術がフォーカスされがちですが、
こうやって過去の偉業があったからこそ、今の自動車に繋がっているんですね。