さて、前回「妄想の旅」の序幕をお届けしましたが、
「そもそもなんで北京・西安・四川なの!?」と聞かれました。
「ご縁があるのは北京なので、北京に行くのはわかる!」
ではなぜ西安と四川なの??と。
疑問に思われる最たる街、西安からお話します。
中国の東西南北、どこにあるか不明・・・とおっしゃられる方、とても多いのですが、
現在の陜西省(せんせいしょう、shanxi sheng)にある西安は、
秦の始皇帝の「秦」であり、その後 漢や唐朝における「長安の都」
それが、ココ!なのです。
この街を選んだ理由は、たった一つ。
長男(小二)の「兵馬俑を見てみたい!」の一言です。
中国六代古都とは言え、兵馬俑の存在感が大きすぎて、
他の旧跡にあまり目がいかない・・・というのが正直なところ。
私たち夫婦は古代王朝以外の中国の歴史にも関心があるので、
同省の延安などに足を伸ばして比較的近代の歴史的遺構など見てみたいのですが、
(延安は中国革命の聖地、と言われています)
ここは初心に立ち返ってみる事にします。
なぜ、中国旅行なのか・・・?
親の自己満足と供に「子供達にひたすら楽しい思い出を積ませて、中国に親しみを抱いてもらいたい!」
です。
ですので、乾燥地帯を南に北に・・・と移動する必要はありません。
楽しい!美味しい!の二点張りで十分!
兵馬俑をじっくり見たら、あとは美味しいものの記憶を彼らの中にすり込みます。
北方に位置する西安は、基本的に主食は米ではなく小麦文化。
粉ものって、子供たち好きではないですか?
あります、あります!西安にはたっぷりと。
少し違うのは、陜西省はイスラム文化に影響された西域の食文化圏でもあり、
羊肉・スパイス・香草が多用されること。
マイルドなところで、⑴⑵のB級グルメを街角で買って食べたいですね。
⑴ 肉夹馍(roujiamo ロオジャーモー)
最近では神田神保町付近でオシャレに進化した肉夹馍のお店ができているようで、
「中国のハンバーガー」なんて言われたりもするようですが、
現地に行った最には、どうぞ「小汚いけれど人がたくさん並んでいる」ところを見つけて食べて見てください。
写真は小口切りにした長ネギのように見えますが、ざく切りにした香菜(パクチー)が入る事も。
硬くもなく特別柔らかくもない焼きパンに、羊肉を挟んでいただきます。
(裂いたようにも見え・・・叩いて切ったようにも見えるお肉のほぐれ具合も良いのです)
確かパンもお肉も割と油っぽく1つで十分なボリューム。朝からコレは少々厳しいかもしれません。
(画像をお借りしました)
⑵ 羊肉泡馍(yangroupaomo ヤンルーポーモー)
https://www.douguo.com/caipu/video/9846.html
真冬の北京で、ウィグル族の友人が食べさせてくれた思い出の一品ですが元は西安発祥。
羊肉の入った熱々のスープ(羊ベースかな?)に、⑴のパンより固めに焼いた白パンを一口より少し小さめにちぎりながら加えると、ふっくら膨らみます。(ビデオはちぎり置いたパンにスープを注いでいます)
スープを吸ったパンは美味しくて・・・。寒い中国の冬が恋しく思うほど。
羊の独特の匂い消しに、香草(パクチー)や小口切りした長ネギは欠かせません。
パクチーがお好きでない場合は「不要香草!」と伝えます。
⑶ 各種餃子「餃子宴」
西安の餃子は300種類!?焼く・茹でる以外にも食べ方があるのです〜。
若干飽きますが・・・見た目がゴージャスなので子供も大人も大喜び間違いなしです。
ディナーにぴったり。
(画像お借りしました)
⑷ 涼皮(liangpi)
画像をお借りしていますが、私のイメージにもっとも近い物となります。
街角の屋台で買えば、今もこんなビニール袋に入れて渡されるのでしょうか。
初トライでしたら、衛生面を考慮しぜひ店舗内でお召し上がり下さい。
辛いので子供には向きませんが、つるんと喉越しが良く夏は必ず食べてもらいたいです。
(ご参考までに・・・)
西安は夏場は雨が降り気温も上がります。調べて見ると、湿度は不明ながら気温は現在の東京とあまり変らない模様。
南国育ちの私としては乾燥地帯独特の夕方からの涼やかな感じが快適で印象的でした!
かなり昔の記憶ですが・・・。
冬はおすすめできません。
尚、TKは夏の旅行を計画していますが、ベストシーズンは春(5−6月)と秋(9−10月)。
中国は広大で季節も様々ですが、多くの地域でこの2シーズンがベスト!だと思います。
よろしければこちらのブログもご覧下さい。