『えっ!「がむしゃら」が「楽しくなる」』
苦しい時には、ガッツポーズでイメージング
動作や表情で、苦しみを「快」に変えてしまうことができます。
苦しい時や辛い時に、わざとガッツポーズやVサイン、笑顔などをする。
これは、「がむしゃら」→「楽しい」と小脳に条件付けてしまう方法です。
西田文郎氏は、こう言っています。
例えば、競輪選手の指導で、自転車のペダルを全力で漕ぎまくる「もがき」という訓練があります。
この「もがき」で心拍数が最大になった時に、「もがきは楽しい!」というプラスの動作を取らせるのです。
この時、選手たちは非常に苦しく、大腿四頭筋に乳酸が溜まり、パンパンに腫れ上がります。
ここで選手たちは、当然、苦しいと言ったり、苦しそうな動作や表情になりますが、私は、これを一切止めさせています。
もがいた後の苦しい時に、楽しい動作を取れと教えているのです。
はたから見ると、さぞ不思議と思うでしょうが、これを繰り返して、彼らの小脳に「もがき」→「楽しい」と徹底的に覚えさせます。
そうしておけば、本番の試合中、みんなが失速するゴール手前の一番苦しい場面に、小脳に「もがき」→「楽しい」と覚え込ませた動作を取ると、瞬間的にパワーが湧き上がり、ぐんぐんと加速するようになるのです。
大抵の人は、がむしゃらに努力したい、努力しなければと思いながらも、それが続きません。
しかし、この動作の条件付けを行えば、がむしゃらになればなるほど楽しくてしょうがないとなり、ストレスを感じずに努力を重ねていけるのです。